2018年

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小学館15年分の決算まとめ

講・集・小の三大出版社で一番ダメな状態だった 15年間で売上37%減 2003年度売上:1,502億 2017年度売上:945億 その差は557億(15年前の6割程度の状態になっている) 小学館だけがこんなに下がっているわけではないが、講談社や集英社は電子書籍にもしっかり対策を打っているので、その効果が出始め、下降線も折り返しが見えてきている。講談社は15年間で売上29%ダウン、集英社は14年間で […]

hontoは本当に大丈夫かな(今までの売上まとめ)

honto運営のトゥ・ディファクト運営移管へ 7月1日運営会社が親会社の大日本印刷株式会社に変更 このサイトでもヤバいヤバいと言っていた売上が全然伸びていなかった電子書籍ストア「honto」本当にヤバかったようで、とうとう運営会社がなくなってしまうことになった。トゥ・ディファクトと言えば、大日本印刷(DNP)とNTTドコモ(docomo)の二つの会社の出資でできていた会社で、2つの会社の頭文字”D […]

好調そうな「めちゃコミック」の売上推移(2018年)

インフォコムの決算発表(2018年4月27日) めちゃコミックの月商は16〜17億 上記のグラフはインフォコムの決算資料より、電子書籍(コミック)に関する情報をグラフにしたものだ。めちゃコミックは年間で202億を売上げている。単純に考えるなら、202÷12で月商は16〜17億ということになる。名実ともに、No1電子書店という感じがする。ちなみに、これだけの結果ながら、本来の目標値は210億だった様 […]

成長はどうか?eBookJapanの17年度決算

FY17の決算資料が4月25日に開示 利益体質に一気に改善 前期やそれ以前までは利益体質ではなかったのに、今回一気に利益が改善している。前年2016年度の営業利益が1,700万円なのに対し、今回2017年度は約15倍の2.54億だ。 FY16 営業利益 0.17億(1,700万) FY17 営業利益 2.54億 やっと上場企業らしくなってきたという印象だ。売上も相当いいのかなと思ったが売上は15倍 […]

メディアドゥは目標未達を無理やり海賊版サイトのせいにしている気がした

2018年2月メディアドゥの決算発表 出版デジタル機構買収後、最初の決算 すごい急成長だ。FY14→15もLINEマンガへの取次で急成長していたが、今回の決算で過去の成長が平坦に見えるほど、FY17の決算はすごいものだった。その最大の理由は出版デジタル機構買収によって、彼らの売上が会計上いっしょになったことだろう。それにより、200億円以上売上が伸びる結果になった。 この画像は、昨年の官報に掲載さ […]

カラー版のONE PIECEが読めるのは電子書籍だけ。

カラー版電子書籍のすごさ 人気漫画をカラーで読む 電子書籍を買う・読むメリットは人それぞれだろう。安い、どこでも読める、場所をとらないなど、枚挙に暇がない。ただ、最近私が良かったと思う、メリットはこの限りではない。どういう所を私が気に入ったかといえば、人気漫画をカラーで読めるという点だ。ここに、画像なんかを貼ってモノクロ版とカラー版の違いを感じてもらいたいが、漫画の本編をキャプチャするのはご法度な […]

2018年 エイプリルフール企画 (電子書籍界隈)

エイプリルフールネタで盛り上がろう 4月1日といえばエイプリルフール 久しぶりの更新。本日は快晴、気温も良好、都内の桜はすでに満開を通りこし、葉桜も見え始めた今日このごろ。今年もエイプリルフールの季節が到来した。この時期の風物詩といえば、各企業の凝らすエイプリルフール企画だろう。毎年ニュースになるのはGoogleのような大企業のネタだが、色んな会社が企画していて、そういうのをまとめた記事に目を通す […]

講談社の売上推移を15年分見てみよう(2018年2月)

毎年2月後半は講談社の決算発表 講談社の売上 15年間で売上約30%減(2003年度は1,672億だから、そこからだと−493億) 最新では電子売上は21%を占める(前年が15%だったので、ようやく20%を突破できた形だ) 売上:1,179億(内、電子は249億と推定) FY17決算サマリー 営業利益:19億 最終利益:17億 講談社の基礎情報 決算時期:毎年11月 本社所在地:〒112-8001 […]

インプレスと出版科学研究所の電子出版市場の推計比較(2018年2月)

毎年恒例の出版月報1月号 出版月報2018年1月号がようやく手に入った 2018年1月25日に待ちに待った『出版月報2018年1月号』が発売。毎年最初の号には昨年の出版市場についての振り返りがなされる。中でも2015年からは新しく電子出版に関する考察も追加され、電子書籍市場におわす皆さんにとっては必読の書となっている。私が特に気にしているデータとして、市場規模を推計したデータがある。これは電子と紙 […]

おすすめ電子書籍6 黒川博行『国境』

ご存知『疫病神シリーズ』 最近ヤクザ小説をよく読んでいる 心意気は完全に小市民な私だから、「ヤクザ」小説は読んでいてかなりの衝撃を受ける。そして、面白さからついつい、ページをめくる手が止まらない。(注:電子書籍でもめくれまっせ)真っ当な堅気であるからこそ、そういう読み物に惹かれるのだろうか。これ以上、この種の小説に傾倒すると、サイトの評価がそっち寄りにならないか心底心配である。別に極道を礼賛してい […]