最後のセンター試験、国語の問題文、小説の方は電子書籍化されている。

最後のセンター試験、国語の問題文、小説の方は電子書籍化されている。

趣味で毎年、センター試験の問題を解いている。まともに解けるのは国語の現代文と英語くらいだ。今回はその現代文について、電子書籍化されているのかという観点で話をする。

結論から言うと、今回の評論は電子化されていないが、小説はされていた。受験生が帰りに本屋に寄っても、古い本のためみつけることは難しいと思われる。そこでもし電子書籍なら簡単に探せるものだが、電子化されていない以上、誰も読むことができない。その点まで考えて、是非電子化してほしいものだ。

第一問「評論」

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河野哲也『境界の現象学』というのが出典だ。難しい横文字がテーマである。「レジリエンス」という言葉だ。聞いたことないぞ。明日から使っていきたいが、この評論、2014年に書かれたものですでに5年が経過している。ひょっとすると時代錯誤な言葉かもしれないので、あまり多用すると恥ずかしい思いをするかもしれない。たった5年も前なのに、この本はかなり高騰している。

第二問「小説」

小説は原民喜の文章が出てきた。『翳』とかいう作品の一節らしい。

原民喜戦後全小説 (講談社文芸文庫)

センターの問題になった以外の小説も読めるということでお得ではなかろうか。この機会に原民喜を堪能するのもよいかもしれない。上の評論と違って、値段が安定するのも電子書籍化のいいところだ。

センター試験の問題文の内容はというと、戦争の話である。受験生はおろか私でもピンと来ない。試験の本番に非常に感慨深くなるお話だった。平和を噛み締めて、みんな受験したことであろう。(私は試験中ではないのであれだが)

戦争ものは来年以降も必ず取り上げられそう。みんなで戦争文学を読みまくろう。出版社は片っ端から電子書籍化しといてほしい。