ヤフーの軍門に下った「eBookJapan」の売上(FY16まで)

イーブックジャパン売上推移

イーブックイニシアティブジャパンの売上・利益

ほとんど、利益が出ていない。この10年ほど。もちろん意図的かつ戦略的ではあるのだろうが。投資家もインカムゲインではなく、当然キャピタルゲイン狙いだろうし。売上もFY16に飛躍的にあがっているのは買収の成果である。(2016年5月、紙書籍オンライン販売のブークスを買収)電子書店単体の売上は下記で考察する。

FY16決算サマリー

  • 売上:119億
  • 粗利:43億
  • 営業利益:0.1億
  • 当期純利益:0.1億

イーブックイニシアティブジャパンの基礎情報

  • 決算時期:毎年3月(Yahoo傘下以前は1月だった)
  • 本社所在地:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-9 KDX御茶ノ水ビル7F
  • 2011年10月東証マザーズに上場
  • 2013年10月には東証一部に変更
  • 2016年9月にヤフーの小会社となる

コメント

社名とサービス名が若干異なっており、ややこしい。いつか、統一されるんだろうか。

電子書店:eBookJapan

運営会社:イーブックイニシアティブジャパン

イーブックジャパンイニシアティブではないから、そこんとこよろしく。サービス名が話題にあがったので、そのeBookJapanの書店としての実力も考察しておきたい。電子書籍の配信では大体64億を売り上げている。つまり、そこから逆算すると

64億 ÷ 12ヶ月 = 5.3億/月

月商は5〜6億程度なのではないだろうか。年成長は+20%程度なので、今年度はもっと伸びていることだろう。

海外展開を目指していたことも

イーブックイニシアティブジャパンはかなり貪欲で、海外展開も視野に入れていた時期がある。FY15は積極的で、中国向けにFindJapan株式会社を子会社化したり、インドネシアに現地メディアと共同で電子書店「MangaMon」をオープンさせている。ところが、FY16になるとそれらの目新しいトピックは何もなく、代わりにFindJapan株式会社は株式譲渡がなされ、事実上、中国向けプロモーションは打ち切った形だ。(インドネシアの方はどうなっているのだろうか、情報が余り更新されていない。アピールすることがないところをみると、鳴かず飛ばずといったところか)

紙本のネット書店を買収したことも

上述したが、株式会社ブークスを買収し、紙本も取り扱いのある電子書店という位置づけになった。これはAmazonや楽天などと同じである。とどのつまり、そういったところとも引けを取らない勝負をeBookJapanは挑もうとしているのだ。

サービス名は「BOOKFAN by eBookJapan」になっている。

そして、Yahoo JAPANの傘下に

結局、海外展開をやめて(消極的になって)、戦略の方向転換をした理由が、このヤフーとの提携そして、小会社化だろう。ヤフーのリソースを使い、電子書籍事業に邁進していくことが、会社のメッセージとしても発せられている。経営基盤としてはこの上ないくらい心強いものとなったはずだ。

次の決算期も実に楽しみな電子書店である。