電子売上が増している集英社 売上推移(FY16まで)

2018年4月16日出版社



集英社の売上を可視化。その推移に要注目

集英社売上推移グラフ

売上推移は下降傾向

  • 14年間で売上15%減
  • 最新では電子売上は18%を占める

講談社同様の下降傾向。ただ、傾斜はややゆるやか。(講談社なんて14年で約30%減だったし)電子がもう2割近いシェアなので、この調子で電子が伸びてゆくと想定される。講談社とほぼ僅差の売上ながら、出版社単体の売上としては、国内首位である。(カドカワはグループ会社なので別枠)

集英社とはどんな出版社か

もともと小学館を母体にしている。1926年に小学館の娯楽誌部門として創業し、その後独立という経緯。一ツ橋グループと言えば、集英社と小学館をさす。(ちなみに、講談社は音羽グループの元締め)会社所在地の住所にそれぞれ端を発する呼び名だ。

集英社の基礎情報

  • 決算時期:毎年5月
  • 本社所在地:101-8050 東京都千代田区一ツ橋二丁目5番10号
  • 『キングダム』や『ONE PIECE』等が有名

FY16決算サマリー

  • 売上:1,175億(内、電子は217億)
  • 最終利益は53億

集英社と言えばジャンプの発行部数がよく話題にあがるが、あちらも右肩下がり。マンガ雑誌は単価が安いので売上のシェアは低いのだろうが、如実に集英社という会社の経営状況を表した指標だとは思う。

売上の下落率は低い部類

三大出版社(小学館、講談社、集英社)の中では、最も売上の下落率は低い。近年は電子書籍の売上増加に伴い、ほぼ横ばいの売上を確保している。また、200億円を超える電子売上があると推定され、社内でも電子書籍チームの発言権が強大化していそうだ。会社的にも存続を考えるならば、さらに電子へとシフトしていかないとマズいだろう。

集英社が電子書籍でやるべきこと

それはもう明快で、『キングダム』や『ONE PIECE』等の人気作品や週刊少年ジャンプの電子書籍版を、紙版と同時発売させることだ。遅らせる理由に合理性はない。利益率を言うならば、電子版の方がコスト的にハイパフォーマンスであり、中古扱いもないため、長期的に利益は良い。今最も売れる漫画である講談社の『進撃の巨人』は電子・紙同時発売だ。その英断は素晴らしかった。集英社も早くその決断をすべきだ。売上は下がらない。海賊行為も減ることだろう。(電子版が出ることで、オンラインユーザーの囲い込みがしやすいため)そして、週刊誌に関しても、ジャンプを紙と同時発売するべきだ。ジャンプが年々、発行部数を減らしているのは既知のことだろうが、もはやジャンプそのもので糊口を凌ぐことはできないのだ。それならばいっその事、売上云々よりも、雑誌としての広告効果を考えるべきだろう。電子でも同時に出して、少しでも多く読まれる方策に転換していった方がいい。