講談社の売上推移2022年版。デジタルシフトに完全に成功か。

講談社の売上推移2022年版。デジタルシフトに完全に成功か。

久々に更新する。講談社の売上推移。講談社は11月決算。日本国内でも国際的にも、変な決算月だ。まあ皆無ってわけじゃないけど。だからかあんまり注目されない。その分、私は注目してあげようというわけだ。そして毎年2月には株主総会があり、決算の内容は記事になる。

第83期売上高1,707億(前年比17.8%増)当期純利益155億(同43.0%増)の増収増益

自分の手元のメモでは2003年度の売上が大体1,600億でずっと下がり続けていたので、2000年前後の売上にV字回復したということだ。

出版不況なんのその、というかデジタルシフトに成功したということではないか?

残念ながら、上場していないため、一般には公開されないので、その内訳で電子書籍がどの程度寄与しているかは不明。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2039I0Q2A220C2000000/

日経の記事にもあったが、やはりデジタルシフトと人気コンテンツのパワーの模様。

グラフはきれいなV字回復

電子の売上比率は想像でしかないが、いまや30%を超えているのではないだろうか。
そして、そこから推測すると売上1,707億円のうち500億円程度は電子書籍に関するもの。
まあ推測なんだが。

コロナ禍においては、既存の書店チェーンも過去最高の売上になったりしているので、紙本の復権もある。だから電子比率が50%とかまではいかないと思うのだよな。でも、これではっきりしたけど、もう30%も電子比率があるんなら、この流れに逆らえないと思うぞ。下手したらあと数年で、逆転しているかも。こんなこと、電子黎明期では言えなかったことだ。