2019年

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電子書籍業界2019年の総括。

久方ぶりの更新である。その間にちゃんと動きのある電子書籍業界、いやIT業界か。ちなみに毎年ライフワークのようにやっていた各社のPR数のカウントは面倒なので今年はやめておく。もし見たい人がいれば自分でたのむ・・・ 閉店した電子書店 Yahoo!ブックストアが2019年の3月に閉店し、イーブックジャパンと同じになった。それからパブーが2019年9月に閉店予定だったが、その後誰かの手によって継続されてい […]

奇跡の復活か。集英社16年分の決算まとめ。

9月に入ってしまったが、通常、8月後半といえば、集英社の株主総会だ。なぜか今年は8月中にその情報が漏れてこず、9月の6日あたりにようやく衆目の認めるところになるのであった。 我らが新文化社がようやく記事をアップしてくれている。そこには画期的な数字を出した決算と書かれている。これは気になる、気になるではないか。 売上が大幅に回復しているが、”電子書籍業界”的には普通 いつも書いていることだが、新文化 […]

資本金5億から1億円へ。honto運営のトゥ・ディファクトの第9期決算公告を見て、諸行無常を感じる。

タイトルから誤解してしまった人には申し訳ないが、別にhontoもトゥ・ディファクトも天下を取ったことは一度もないし、この世の栄華を我が物にしているわけでもない。 前年までは、官報の決算公告に損益計算書も出ていたのに、それがなくなった。 理由は資本金を5億未満にしたからか 会社法上、決算公告を官報に載せる場合色々な制約が存在している。(この記事を読んでいる方ならそんなことはとうにご存知かとは思うが。 […]

最終黒字でも喜べない。小学館16年分の決算まとめ。

5月と言えば、小学館の株主総会である。どのくらい売上が下げ止まったか、電子比率はどの程度高まったか、が焦点である。 相変わらず三大出版社で一番低い 16年間で売上35%減 2003年度売上:1,502億 2018年度売上:970億 その差は532億(16年前の6割程度の状態になっている) 前年に比べて、売上が多少回復している。まあ僅かだから喜ぶには早い。 30億ほど回復しているが、デジタル出版系の […]

我らがメディドゥの大躍進。株価が絶好調。令和はメディアドゥの時代へ。

令和最初の更新は、メディアドゥに関するものだ。絶好調のメディアドゥにあやかりたい、そんな気持ちから記事にしたい。 メディアドゥの株価 皆さん知っているだろうか。今、メディアドゥの株価が非常に高くなっている。私は以前から言っていることだが、電子書籍関連で買うとしたら「メディアドゥ」の株だと。確実に上がると。そんなまさかが今起きている。私の言ったことを真に受けた人は、今とてもいい思いをしているだろう。 […]

電子書籍でしか出ていないONE PIECEカラー版の続刊早く出してほしい。

  • 2019.04.30

平成最後ということで、駆け込みで更新したい。 GWなので、各電子書店のCM攻勢をお伝えしたり、インフォコムの決算を分析したり色々とやることは多そうなのだが、如何せん準備していないので、とりあえず私の要望に代えて、更新記事としたい。 GWということで、積読本や読みたい本を大量に買い込むのが、読書家のあるべき姿かと思う。私も色々な本を買っては読んでいるのだが、かねてからGWにしたかったこととして、ON […]

メディアドゥの決算発表、IR資料が変だった。

天下のメディアドゥ様2019年2月期決算 ついに売上500億超えだ。メディアドゥ関係者は笑いが止まらないだろう。応援者としては気持ちがいい。電子書店への取次99%がメディアドゥなのだ。この繁栄は当然である。おそらく後数年で1,000億企業になるし、そうすれば出版社並の力だ。恐らく、次々とメディアドゥが弱小出版社を飲み込む時代がやってくるかもしれない。意外と蜜月の講談社と合併したりして。 2019年 […]

好調な講談社の売上16年分を見てみよう(2019年2月)

電子売上の比率が26% 売上構成比における電子の割合がついに25%を超えた。講談社の売上を支えていると言っても最早過言ではない。四分の一である。四分の一。 これ、ビッグニュースなんじゃないの笑 毎年5〜6%づつ電子割合が増えている講談社なので、来年は30%を超えてくるでしょう。いや、それ以上かもしれません。というのも、いわゆるキャズム理論というやつで、紙から電子に利用客が雪崩込んでくる可能性が高い […]

平成のベストセラーは何冊電子化されているか調べてみた。

巷では「平成最後」の商戦が勃発しているが、このブログでもそれは同じだ。私も平成最後に乗っかって記事を書いてみたい。(思うに、平成の最後を出汁にしているが、新元号の最初も、きっとみんな使いたがるんでしょう。「平成最初の!」みたいな) 平成の三十余年にて、世の中には多数のベストセラーが生まれてきた。私も尽くを読んだわけではないが、そのうちの何冊かは自分で買って読んだ記憶がある。主に自分の意思で本を買う […]

4年連続黒字の14期目決算公告「モバイルブック・ジェーピー」をみてみよう

1月といえば、電子書籍業界ではモバイルブック・ジェーピーの決算がわかる月だ。以前は12月だったが、1月に延びに延びて今に至る。 去年のはコチラから 貸借対照表しか見えないので、詳細な分析はできないのだが、 当期純利益がわかる 流動資産・流動負債から売掛金・買掛金を推測する ということができるので、ちょっとした分析なら可能である。(毎度のこと) 当期純利益の推移 当期純損益:△6,300万→710万 […]