凸版グループの電子書籍書店「booklive!」の売上(FY16まで)

2018年4月16日電子書籍ストア・取次



booklive!の売上を推定して可視化。

売上グラフ画像(booklive!)bookliveの官報

100億を突破、同時に営業利益の黒字化達成

  • 5年間で売上は約10倍に(FY12 12億 → FY16 116億)
  • FY15には100億を突破、同時に営業利益の黒字化達成

売上100億を突破しているのは、なかなか大きい功績だ。弱小電子ストアが軒並み閉店に追い込まれるのは、規模がでないからという理由が多い。そんな中で潰れず、腐らず頑張ってきたのだろう。そして、利益も黒字化に成功。出版社も見習って欲しい限りだ。

FY16決算サマリー

  • 売上:116億
  • 営業利益:5億(粗利は50億)

営業利益率が4%しかないのは、ネットビジネスぽくないが、きっとかなりの広告宣伝費を投じているからと予想される。確かに、この程度の利益率だったら頑張ろうと思う企業が少ないのも頷ける。だからこそ、期待の持てるのは黒字転換したBooklive!のようなストアなのだ。

booklive!の基礎情報

  • 決算時期:毎年3月
  • 本社所在地:〒110-0016 東京都港区芝浦3丁目19番26号
  • 凸版印刷が70%超の株式を取得している

社屋は台東区から港区へ移転

営業利益率が約4%というのは、書店事業というビジネスモデルからしたら妥当な利益率かもしれない。粗利率は43%なので、販管費を落とせばもっと、営業利益は出るはず。その証拠にFY15→16では、売上は+4%成長しかしていないが、営業利益は+67%の成長を遂げている。その背景に経営の効率化(リストラがあったのか、業務フローの再構築があったのか、不明だが)があったのだろうか。ちなみに社屋はFY15に台東区から港区へ移転している。

電子書店としてのbooklive!の売上は?

2017年における書店の月商を推測しておく。年間に116億の売上をあげているが、複数の事業があるので電子書店事業(booklive!)だけの売上ではない。ただ、90%の売上を主力事業であるbooklive!があげていると仮定すると

116億 × 90% ÷ 12ヶ月 = 8.7億

キャンペーンによる増減などもあるが、平均的に8〜9億の売上をあげているのではないかと推測される。

booklive!の今後の懸念点

電子書籍業界全体が成長路線にある中で、年成長率が直近では+4%しかないのは課題と言える。広告宣伝費を抑制しているのかもしれないが、あまりに絞りすぎると成長の源泉を失いかねないので上手い調整が必要だろう。欲を言うならば、今年度(FY17)は1.2倍程度の売上にあたる140億規模にはなっていてもらいたい。