大丈夫かい「ゴマブックス」
ゴマブックスとはどんな出版社なのか
ゴマブックスの決算公告
体に優しい成分セサミンの話をするわけではない。出版社ゴマブックスのお話だ。年末、12月28日の官報、決算公告に面白いものが出ていたので共有しておこう。
ゴマブックスの基本情報
ゴマブックスについておさらいしておこう。
- ケータイ小説の出版で名を馳せる
- 2009年9月に民事再生法適用を申請
- 本社所在地:〒107-0062 東京都港区南青山六丁目6番22号
- 設立は昭和63年
何が面白いかと言うと、官報に25期〜30期までの決算公告が一度に掲載されているのだ。本来なら30期目のみを掲載なのだが、何らかの事情により25期にまで遡って、貸借対照表が掲載されているのだ。
こんな感じで数ページにわたってゴマブックスの決算公告が貼り出せれている。
決算公告の以前のverとの比較
探られたくない腹を探るようで申し訳ないのだが、以前キャプチャした決算公告があるので、それの一部と比較してみようと思う。
上の画像の通り、25期の当期純利益は約640万円、26期は当期純損失が1.4億だ。
左が新しいver、右が前回のver。第27期を見てみると、数字が異なる箇所がある。純利益が純損失に変わっている・・・
以前は、純利益が1,700万円ほどだったのに対し、修正された今回のバージョンでは、赤字額が約4億に。
この調子で、28期と29期も比較してみる。
28期の場合、以前は純利益は約55万、今回のバージョンは純損失が約3.8億。
29期はかつては純利益が約1,200万円、実際は赤字が約9,000万。BSしか見えないけれども、PLの方も相当変わってるんだろうか。いずれにせよ、黒字と世の中に公表していたものが、今年に入ったら赤字でしたという報告。
で、最新の決算は・・・
最終赤字は免れて、当期純利益約6,700万円で落ち着いているようだ。それにしても、過去の決算をやり直すとか相当、ヤバい気もするんだが、よくあることなのか?これは穿った見方だが、12月28日は年内の官報更新最終日だ。また、ほんどの人が仕事納めだったりして、官報チェックに疎くなる時期ではないだろうか。つまり、この時期に官報において報告すれば、多くの人の目に見えないのだ。駆け込みでこの日の掲載を狙ったのでは・・・とか勘ぐってしまう。まあ、赤字なら頑張ってとしか言えないし、黒字ならもっと伸ばそうとしか言えない。ようやく久々の黒字になったわけだから、今後のゴマブックスに期待したい。ゴマのようにいい味を出してもらいたい。でもなんでゴマなんだろうか。ポケットに入るサイズの本を売るという意思表示なのか。考えても仕方あるまい。今日は大晦日だ。来年の電子書籍業界に栄光あれ。良いお年を!
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