「カズオ・イシグロ」祝ノーベル賞! 電子書籍書店の対応調べ
- 2017.10.08
- 電子書籍コラム

この機会にカズオ・イシグロを読もう
”カズオ・イシグロ”景気にわき踊る書籍業界
2017年10月、英国人で日本にルーツを持つ作家・カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞に輝やいた。これにより、今日本の本屋では、その作品の在庫がなくなるなど、一時的かもしれないがブームが訪れようとしている。
これはもう売るしかない。Amazonで調べても、カズオ・イシグロ関連本は47作品だ。全部買えなくもない。本人著作の長編小説もウィキペディアによると、2017年10月現在で、7作品しかない。とりあえず7作品なら買ってもいいのではないだろうか。という思考の方が多いのか、Amazonのランキングも上位を独占中のようだ。
ノーベル賞 イシグロ氏の著作、アマゾンの本ランキングで上位“独占”
カズオ・イシグロの長編小説(ウィキペディアより抜粋)
邦題 | 原題 | 出版年 |
---|---|---|
遠い山なみの光 | A Pale View of Hills | 1982年 |
浮世の画家 | An Artist of the Floating World | 1986年 |
日の名残り | The Remains of the Day | 1989年 |
充たされざる者 | The Unconsoled | 1995年 |
わたしたちが孤児だったころ | When We Were Orphans | 2000年 |
わたしを離さないで | Never Let Me Go | 2005年 |
忘れられた巨人 | The Buried Giant | 2015年 |
もちろん電子書籍業界も売るのに躍起になっている
この現象は何も”紙”業界に限ったことではない。電子書籍業界も然りだ。近所の本屋が売り切れで買えないという人は是非、電子書籍で買って欲しい。別にAmazonKindleでも楽天Koboでも、何処だろうと品揃えは同じだ。
電子書籍で買うメリットは?
上述の通り、売り切れによる買いっぱぐれがない。あと、若干安めだ。Amazonだと紙版が821円、Kindle版が617円で売っている。(2017年10月8日現在)スマホがあれば、いつでもどこでも、買えるし読める。
電子書籍のメリットまとめ
- 売り切れの心配なし
- スマホがあれば読める
- 200円ほど紙より安い(品による。電子書店によってはポイントバック等の特典も)
各電子書店のカズオ・イシグロの扱いについて
以下の4つの電子書店のカズオ・イシグロ特集の特徴を記してみる。(これらの書店は大きなバナーで特集を組んでいた)
- ibooks(Apple)
- booklive!
- honto
- Reader Store(SONY)
※Kindle(Amazon)、Kobo(楽天)、eBookJapan、DMM.com電子書籍などは、検索結果に飛ばす対応(「カズオ・イシグロ」と検索してその結果をリンクとしている)がほとんどであり、バナーを貼るといった、言うなればPOP対応が見られなかったため除外した。
価格はブッカー賞で有名な『日の名残り』を参考としている。
ibooks(Apple)
- 価格:620円(税込み)
- 還元:特になし
写真が近影っぽい(最近撮ったものぽい)ので、新鮮でタイムリーなページに仕上がっている気がする。ibooksなので、世界のiPhoneユーザー向けに世界共通のデザイン・レイアウトが求められるのだろうか、シンプルな作りになっている。写真と名前とノーベル賞という煽りだけ。(おめでとう!とかキャンペーン中!とかそういう文言はない)値段が他社の電子書籍より、若干高いのはドルと円の関係か何かでしょうか。(ちなみにKindleは他社と同じ617円)
booklive!
- 価格:616円(税込み)
- 還元:Tポイント3pt
顔写真がないので、全然目立たない。せめてバナーに書影を入れて欲しかった。すごいダサい印象なのだが、急拵えで作ったせいなのだろうか。ibooksを見習おう。今からでも著者の近影を手に入れてはどうだろうか。販促のためなら、出版社がくれそうなものだが。
honto
- 価格:617円(税込み)
- 還元:150pt(キャンペーンで現在ポイント30倍)
こちらも顔写真がない。ただバナーが白を基調としていて、新しい。(唯一か。みんな大体黒いバナーとか、暗めの特集を組んでいる)書影を使っているので、まあインパクトはある。それでもやはり顔写真は欲しいところ。是非、出版社に掛け合ってください。
Reader Store(SONY)
- 価格:617円(税込み)
- 還元:62pt(キャンペーンで10%ポイント還元)
写真が古い!若いカズオ・イシグロだ。インパクトはあるのだが、バナーが少しダサい。写真を人物のところだけトリミングしたのだろうが、縁の部分の白いのが若干目立つ。文字部分が多いので、もっとシンプルにibooksみたいに作れば、スタイリッシュでオシャレなのに。おしい。
自分の好きな”本屋”でカズオ・イシグロを買おう
紙を待てない人は、今すぐ電子書籍で買いましょう。一番安いところだと実質500円台だ。他のキャンペーンや割り引きが併用できれば、400円台でも入手可能かもしれない。各社、電子書籍が初めての人には、別途割り引きやポイントバックを実施している模様だ。調べてみる価値はあるだろう。
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