講談社の売上推移を15年分見てみよう(2018年2月)

2018年4月17日出版社



毎年2月後半は講談社の決算発表

売上グラフ画像(講談社)FY17

講談社の売上

  • 15年間で売上約30%減(2003年度は1,672億だから、そこからだと−493億
  • 最新では電子売上は21%を占める(前年が15%だったので、ようやく20%を突破できた形だ)
年度 売上高
2003年度 1,672億
2004年度 1,546億
2005年度 1,545億
2006年度 1,455億
2007年度 1,443億
2008年度 1,350億
2009年度 1,245億
2010年度 1,223億
2011年度 1,219億
2012年度 1,178億
2013年度 1,202億
2014年度 1,190億
2015年度 1,168億
2016年度 1,172億
2017年度 1,179億

こうして、表にして実際の数字を眺めてみると減少具合がよくわかる。ただ、去年から減少傾向に歯止めがかかり、去年、今年と売上は増加に転じている。これは出版業界では恐らく、講談社だけではないだろうか。大手の決算も今後開示されるだろうが、小学館や集英社も同じように増加に転じているとは思えない。やはり、講談社が率先して電子書籍を推進しているからではないだろうか。

FY17決算サマリー

  • 売上:1,179億(内、電子は249億と推定)
  • 営業利益:19億
  • 最終利益:17億

講談社の基礎情報

  • 決算時期:毎年11月
  • 本社所在地:〒112-8001 東京都文京区音羽二丁目12番21号
  • 『進撃の巨人』や『宇宙兄弟』等が有名

日経がネガティブな見出しだけど

日経の見出しが「講談社、漫画頼りが鮮明に 雑誌の不振を補えず 純利益36%減」となっていて、見る人をミスリードしている。大事なのは、売上がちょっとでも持ち直している点だ。(過去の推移をみたら惨敗なんだが笑)そもそも営業利益が減っているから、色々と使うことが多かったんじゃないだろうか。出版は文化を醸成していく事業だから、(上場企業でもないし)、利益を追求しているわけではないのだろう。過去の成績がいい時代には営業損失を出している時期もある。だから最終利益が減っていてもそんなにおかしくない。事業の良し悪しが利益に反映されているわけではないのだ。内訳がわからないんで、何とも言えないんですけどね。

海賊版の影響で売上って・・・

もし海賊版のせいで、売上が下がるというのなら、講談社の決算は下がり続けて然るべきだろう。しかし、去年から徐々にだが売上が向上してきているのだ。海賊版の違法サイトの影響は軽微なんじゃないだろうか。何ともいえないが。実際、講談社の売上比率の中でマンガの占める割合は増しつつあるというし。あと、電子書籍の売上は+42%だという。これは市場平均よりも大幅に伸ばしている。そんな状態だから、海賊版サイトの影響で伸びしろが減ったという議論も成立しないのではと思ってしまう。(海賊版サイトがなかったら、電子書籍の売上が+50%とか+60%になると仮定すると、ちょっと常軌を逸した成長率になってしまう。そもそも+42%の成長もモンスター級の成長率なのだ。したがって、+42%という成長の中には海賊版サイトの悪影響は織り込んでいないと推測される。これが+数%の成長とかだったら、海賊版サイトに電子の売上が阻害されてる可能性ありますねって指摘も頷ける。)